生活や街を破壊する地上げの怖さ

渋谷区桜丘町の現場を見た

林田 力(2008-07-25 11:00)
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 地上げの舞台となった渋谷区桜丘町の雑居ビルを見たので報告する。このビルをめぐっては、テナントの日焼けサロン経営者に立ち退きを迫り脅したとして、暴力団員や不動産会社役員が暴力行為法違反の疑いで逮捕された。

 調べによると、暴力団員らは2007年12月から翌年3月にかけ、放火をほのめかして脅迫した上、出入り口をふさいだり、共用部分の電気を切断したりするなど物理的な妨害を繰り返した。

建物外観。3階の窓には日焼けサロンの広告が出ている=22日(撮影:林田力)
 このビルにはほかのテナントも存在したが、残ったのは日焼けサロンのみである。日焼けサロンを地上げで追い出せないまま、2008年3月25日に所有権が東急不動産株式会社に移転した。

 現地はJR渋谷駅から徒歩すぐの場所に位置する。ターミナル駅至近の立地ながら、中小規模の敷地に古い建物が並ぶ地域である。渋谷から想起される一般的なイメージとは、かなり異なる町である。

 大勢の人と無機質な高層ビルに息苦しさを感じる生活者にとっては身の丈にあった快適な街である。しかし、ここも渋谷駅桜丘口地区市街地再開発事業が検討されるなど、再開発の波が押し寄せている。これが本件のような強引な地上げが行われた背景となっている。

 地上げ現場の雑居ビルは人けがなかった。シャッターが降りており、入り口の扉には鍵がかかっていた。シャッターにはペンキで落書きがしてあるが、周囲の建物にも同様な落書きがあり、地上げの嫌がらせとは直接関係ないようである。

ビルの表札。写真下部の赤い板は日焼けサロンの看板(撮影:林田力)
 ビルの入り口には日焼けサロンの看板が置かれており、3階の窓には広告が張られていたが、営業状況は確認できなかった。表札にはテープが張られ、店名が確認できないようになっていた。生活や街を破壊する地上げの怖さを実感できた。

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