大切なものがあるから、私たちは生きていける。
オランダの旅行代理店「D-reizen」の広告。
この広告は
道路が雨に濡れるとメッセージが現れる(乾くと消える)という仕掛けになっているのだが、
これは道行く人が「雨にうんざりな気分」になったら現れる、ということでもある。
その時どんな気分かで反応は変わる。
「(伝える時の)相手の気分は?」を忘れないようにしよう。
スイムウェアブランド「arena」の広告。
浜辺に打ち上げられた男。どうやら意識はないようだ。
緊急事態、である。
だが駆けつけたライフガードは蘇生措置も取らずにその男を抱え海へ向かっていく……。
これは、ナイスアイデア。拍手。
その商品(サービス)を使っている状態って〇〇みたいだな、と考えてみる。
そこからストーリーが生まれる。かもしれない。
アメリカのバイクメーカー「ハーレーダビッドソン」が
Chatroulette.com(世界中の人とランダムにビデオチャットできるサービス)で展開した広告。
「Sorry. I’m on the road.」というメッセージはもちろんグッドなのだが、
それ以上に、このアイデアを他に先んじて実施できたということが重要だ。
いくらメッセージがよくても「またかよ」と思われたら、そこで終わりなのだ。
イギリスの交通安全推進団体「Sussex Safer Roads」による
シートベルト着用促進キャンペーンの動画。
ここには、(この手の動画にありがちな)シートベルト着用を怠ったがための悲劇はない。
子供に見せたくないような映像はないのだ。更に台詞もない。
だから、見る人を選ばない。誰でも見て理解することができる。
素晴らしい。だってシートベルトをしてもらいたいのは「みんな」なのだ。
それから。
この動画は「そもそもシートベルトって何なんだろう?」という問いに見事な答えを返している。
課題の答えを考える前に、きちんと課題自体のことが考えられているのだ。
「そもそも、それって何?」とか「必要なの?」といった問いから始めろ、とはよく言われる。
当たり前のこととしてスルーしてしまいがちな前提をまず疑えと。
確かに、その前提を覆したり、この動画のように再定義できたものってすごく新鮮に感じられる。
思考の出発点をどこにするか、はクリエイティブの質に大きく影響してくるのだ。
まあ、とにかく秀逸な動画です。ハイ。