ボクシング


ボクシング4大世界戦

「4大世界タイトル3時間ブチ抜きSP」をテレビ観戦した。泣けた。

WBAスーパーライト級タイトルマッチ
アンドレアス・コテルニク(3-0)木村登勇

木村の世界初挑戦は大差の判定負けに終わった。
世界の壁は厚く高かったということだが、
国内無敵を誇った木村だけに何ともいえない空虚感が漂う。

WBAスーパーフライ級王座決定戦
名城信男(2-1)河野公平

12ラウンド・36分間の壮絶なド根性対決を
元王者・名城が僅差判定で制し、2度目の戴冠。

WBCスーパーバンタム級暫定王座決定戦
西岡利晃(3-0)ナパーポン・ギャットティサックチョークチャイ

西岡は“5度目の正直”で暫定王者に。試合後は男泣き。
自分は、大人になってから人前で泣いたことがあっただろうか?

WBAミニマム級タイトルマッチ
ローマン・ゴンサレス(4RTKO)新井田豊

新井田、8度目の防衛に失敗。4ラウンド、ドクターストップによるTKO負け。
正直、もうちょっとやらせてあげたがった(見たかった)が……。
ゴンサレスの圧力と強打を褒めるしかない試合。

生き様vs生き様、意地vs意地。
目方の同じ男と男が、人生を剥き出しにして殴り合う。

勝てば全てが変わる。負ければ全てが終わる。
そういっても決して過言ではないボクシングの世界戦。

多くのスポーツ選手がインタビュー等で、「これからのサッカー人生に~」とか「まだまだ野球人生は続くんで~」のように「〇〇人生」という物言いをしているが、ボクシングにそんなものはない、と思った。
「ボクシング人生」なんてない。ボクシングは人生そのものだ、と。

男達はリング上で人生を奪い合っていたのだ。そりゃ、泣けるでしょ。

努力を自慢できる人

お前が休んでるとき、俺は練習してる。
お前が寝てるときも、俺は練習してる。
お前が練習してるとき、もちろん俺も練習してるぜ。

メイウェザー

天才ボクサー、メイウェザーの言葉。
他に誰がこんなことを言えるだろう?

中途半端な成績の者がこんな発言をしたら、
自分はただの無能者なのだと宣伝することにになってしまう。

そのような愚を犯すわけにはいかないので、
「やべえ、全然勉強してねえよ」と言っているのだが、
「だからお前はダメなんだ」と返されて。嗚呼。

榎洋之、世界挑戦決定

私はボクシングが好きだ。
といっても世界戦等テレビで放映される試合を見るくらいのライトなファンである。

そんな私程度のファンでもワクワクする注目の一戦が決まった。

2008年10月24日 WBA世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン クリス・ジョン VS 挑戦者 同級4位・榎洋之

クリス・ジョンは9度防衛中の安定チャンピオン。
母国インドネシアでは国民的英雄であるという。

対する榎選手は、無敗の元日本・東洋太平洋チャンピオン。
東洋太平洋のベルトを手にし、次は世界という所までこぎつけるも
世界戦が中々実現に至らず待たされ待たされ続け、ようやくチャンスが巡ってきた。

8月29日の記者会見

不撓の男の決意、感情100%混じりっ気なしの言葉は見ていてこちらの胸まで熱くなってくる。

榎選手はあふれる感情から涙も見せていた。
私もそこにグッと来てしまうのだが、同時に嫌なことを思い出していた。

1993年、サッカーW杯予選。
日本代表は出足こそ躓いたものの建て直しに成功、北朝鮮に勝利する。
迎えた宿敵・韓国との対決。
これまで韓国に負け続けていた日本にとっての大一番である。
結果はカズのゴールで1-0勝利。
歓喜。
泣いている選手も多くいた。
そんな中、ラモスは「何で泣くの? まだ終わってないよ」というニュアンスの発言をしていた。
そして、数日後のイラク戦……「ドーハの悲劇」が生まれた。

2008年6月12日、武道館でエドウィン・バレロの世界タイトルに挑戦し敗れた嶋田選手も挑戦決定の記者会見の席で涙を見せていた。

戦う、というのはそういうことなのかもしれない。
だが、榎選手は違うと信じたい。だから信じる。

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