私はボクシングが好きだ。
といっても世界戦等テレビで放映される試合を見るくらいのライトなファンである。
そんな私程度のファンでもワクワクする注目の一戦が決まった。
2008年10月24日 WBA世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン クリス・ジョン VS 挑戦者 同級4位・榎洋之
クリス・ジョンは9度防衛中の安定チャンピオン。
母国インドネシアでは国民的英雄であるという。
対する榎選手は、無敗の元日本・東洋太平洋チャンピオン。
東洋太平洋のベルトを手にし、次は世界という所までこぎつけるも
世界戦が中々実現に至らず待たされ待たされ続け、ようやくチャンスが巡ってきた。
8月29日の記者会見
不撓の男の決意、感情100%混じりっ気なしの言葉は見ていてこちらの胸まで熱くなってくる。
榎選手はあふれる感情から涙も見せていた。
私もそこにグッと来てしまうのだが、同時に嫌なことを思い出していた。
1993年、サッカーW杯予選。
日本代表は出足こそ躓いたものの建て直しに成功、北朝鮮に勝利する。
迎えた宿敵・韓国との対決。
これまで韓国に負け続けていた日本にとっての大一番である。
結果はカズのゴールで1-0勝利。
歓喜。
泣いている選手も多くいた。
そんな中、ラモスは「何で泣くの? まだ終わってないよ」というニュアンスの発言をしていた。
そして、数日後のイラク戦……「ドーハの悲劇」が生まれた。
2008年6月12日、武道館でエドウィン・バレロの世界タイトルに挑戦し敗れた嶋田選手も挑戦決定の記者会見の席で涙を見せていた。
戦う、というのはそういうことなのかもしれない。
だが、榎選手は違うと信じたい。だから信じる。