「世界一好き」ってことは、自分自身よりも好きってこと。
出来上がった直後は最高だと思ったものでも
何回も見ていると、そんなによくないな、と思うようになる。
何回も見よう。そして何回も直そう。
先日、何気なく近所を歩いていた時のこと。
視界の端に何か激しく動いているものが見え、気になって視線を向けると
アパートのベランダにある洗濯物が風に煽られていた。
風が強かったためか、予想外の動きをしており、
中でも向き合うように干されていたズボンの動きに私は目を奪われてしまった。
ズボンが激しく絡み合う様は「4の字固め」を掛け合っているようであり、
野獣の如くに愛を貪り合っているようであり……
と思うと突然各々が逆立ちをし始めたり、といった具合なのだ。
私はその脈絡のない動きを「おおーおーおー」と面白がっていたのだが、
ふと「ちょっと待てよ」と思った。
今の私は「他所の家の洗濯物を凝視し、興奮している」状態にある。
これが他人の目に映った場合、とんでもない勘違いをされてしまうのではないか、と思ったのだ。
私は慌ててその場を後にした。
日常の至る所にトラップは仕掛けられている。気をつけよう。
問題が起きたときは、慌てずに
「これを解決できたら成長できる」と思うこと。
あとは解決できるまでやればいい。
先日、七夕の短冊を見て微笑ましい気持ちになっていたら、こんなのが飛び込んできた。
「わしついやだ」
思いの強さが他の短冊とは桁違いな一枚に、
私はすっかり心を奪われてしまった。