先日、ゆったりと夕食を済ませた私は、ふとビール的なものが飲みたい気分になった。
家に買い置きがなかったので、仕方なく近所のコンビニへ。
特にこだわりがあるわけではないが、前に飲んだ銘柄が悪くなかったので、
同じものを買おうと思って店内奥にある売り場に向かった。
すると。
陳列棚に貼ってあったステッカーが目に飛び込んできた。
「焼きそばと一緒に買えば20円引き」
偶然にも、私が買おうと思っていた銘柄が割引キャンペーン中だったのだ。
「20円引き」という予期せぬビッグ・サプライズに私の胸は高鳴った。
が、次の瞬間、我に返った。
残念なことに私は食事を済ませているので、焼きそばは欲しくないのだ。
私は、この恩恵に与ることが出来ない我が身の不幸を呪った。
そして、思った。
このままこの銘柄を単品で買うと損をしたような気分になってしまうなあ、と。
私は、飲んだことのない別の銘柄を購入した。
本来、お客を引き付けるはずのお得情報が、お客を遠ざけてしまう結果となったのだ。
「一緒に買えばお得」は一緒に買わない場合、金額的にはマイナスにならないのだが
心情的には「損した」になっててしまう。
私たちは、もちろん「得したい」のだが、それ以上に「損したくない」のだ。
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