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成功者の絶対法則 セレンディピティ 宮永 博史 祥伝社 |
セレンディピティとは、「偶然をとらえて幸運に変える力」のこと。
大きな成功を収めた人たちのもとには、このセレンディピティが訪れているという。
本書では上記のような事例を通してセレンディピティを解説してくれているのだが、
重要なのは、セレンディピティとは運不運の問題ではなく、引き寄せる「能力」の問題である、ということだ。
では、その能力を手に入れ、セレンディピティを味方につけるにはどうすればいいのか?
セレンディピティを遠ざける「玄人発想」
経験を積むと中途半端な常識ができてしまい、せっかくの発想の芽をつんでしまう。
経験を常識とするときは、「そのときの前提条件も一緒に知識化する」こと。
「以前〇〇だったから、今回も〇〇だよ」と脊髄反射せず、まず前提が同じではないということを認識し、分析すること。
「あーそれ、前やったときダメだったから、やめといた方がいいよ」は中々の説得力を発揮するので、使うときは注意する。
ビジョンを目に見える形にして共有する。
明確なビジョンを共有すれば、それを実現するために必要な知識や人材が集まりやすくなる。人は人を呼び知識は知識を呼び、セレンディピティも高まる。
これは集団に限った話ではない。個人でもそうすべきだ。行動の指針になるし、いざというとき自分というものを説明しやすくなる。
小さなへ変化を見逃さない
ちょっとした変化にも敏感な人は、セレンディピティをものにできる。
変化に気づくには、平時の様子をよく観察していなければならない。
変化を見逃さないためにはデータをきちんと収集し分析しておく地道な日常が必要。
単なる想像だけで終わらせず、図示化、グラフ化等、見えるカタチに落とし込むこと。
差分が分かりやすいように見える化することが大事、と。
セレンディピティが現れるときの特徴
- 考え抜かないと現れない。
- 考え抜いても必ずしも現れない。
- とても気まぐれである。
- 「偽のセレンディピティ」はよく現れる。
同じところに留まらない
人は意識しないと、心地よいエリアに留まろうとする性質がある。努力してそのエリアを抜け出るようにする。
家から駅まで行くだけでもルートは無数に存在する。だがいつも同じ道を通っている。
無関係に見えるものの中に、関係性を見出す
一見関係がないように見えるものの中に関係性を見出す能力こそ、セレンディピティそのもの。
関係があるものはみんなも見ている。みんなと同じ条件なのにそこから飛びぬけた発想を出すのは難しいだろう、自分。
翻訳力
技術性能や専門的な言い回しを顧客のベネフィットに翻訳してあげることが重要。顧客が正しく理解できて始めて、成功への道筋がつながる。
それなのに、どうして私たちは専門用語を使いたがるのだろう? 顧客を煙に巻いてどうしようというのだろう。
特にインターネットの世界なんかは専門用語が鬼のように飛び交い、どんどん新しいサービスが出てくるので、この力が問われると思う。人は知らないものには拒否反応を示しやすいし、知らないものを理解するときは知っているものと関連付けてしようとするから。
アイデアのつくり方
どんな技術を習得する場合にも「原理と方法」を学べばよい。
アイデア作成の原理と方法
原理:
- アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
- 既存の要素を組み合わせて新しいアイデアを生む才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい。
方法:
- STEP1:情報の収集。
- STEP2:集めた情報を頭の中で咀嚼する。
- STEP3:問題を放棄する。
- STEP4:ふとしたきっかけでアイデアが生まれてくる。
- STEP5:生まれでたアイデアを大切に育てていく。
漏れなく重なりなく考える
ミーシー:MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)
当たり前のようだが、ついつい忘れてしまいがちなことだ。
だから、ここで大事なのは「ミーシー」という名前をつけたことだと思う。
今までなんとなくだったものが名前というカタチを与えられたことでつかみ取れるようになり、会議や机でうなっているときに「ミーシーは?」と、すぐに取り出せるようになるから。
後記事 : 鮫週間
前記事 : 「おそれずにたちむかえ――テースト・オブ・苦虫5」町田康